日本遺産 構成文化財認定
『福光石の石切場』
「福光石」は、約1600万年前の海底火山噴出物(火山灰等)が海底に堆積し、長い年月をかけて岩石となった凝灰岩です。
室町時代から採掘され、ソフトで淡青色の石色がもつ雰囲気や感触、湿度調整・吸音効果、滑りにくい特徴が好まれ、その時代ごとの人々の生活を支えてきた福光石は、世界遺産石見銀山の五百羅漢像などの歴史と文化に深くかかわってきました。
「福光石」は、約1600万年前の海底火山噴出物(火山灰等)が海底に堆積し、長い年月をかけて岩石となった凝灰岩です。
室町時代から採掘され、ソフトで淡青色の石色がもつ雰囲気や感触、湿度調整・吸音効果、滑りにくい特徴が好まれ、その時代ごとの人々の生活を支えてきた福光石は、世界遺産石見銀山の五百羅漢像などの歴史と文化に深くかかわってきました。
FEATURES
「福光石」は、島根県大田市温泉津町福光から採掘され、薄青緑色の凝灰岩で、水に濡れると青緑のやさしい色合いに変わるのが特徴です。
400℃以上で加熱すると通常の薄青緑色から赤褐色に変色し、1000℃以上で加熱すると黒色に変色し、落ち着いた光沢をもつ表面に仕上がることから、古くから焼き物や石州瓦の釉薬に使用されています。
有毒なガスや嫌な臭いを吸着する性質を持ち、吸水性も良いことから、半永久的な消臭・乾燥剤として使用できます。
再生方法は簡単で天日乾燥するだけで、再び消臭・乾燥効果が回復します。
実際に冷蔵庫の中で一年以上も効果を持続しているという口コミも。
USAGE
表面を水磨き仕上げすると、滑らかで触り心地の良い仕上げ面となりますが、表面は艶が無く水に濡れても滑らないという特殊な性質を持つため、階段・フロアー・浴室の床にも古くから沢山使われています。
福光石表面を1000倍に拡大すると表面に繊維のように細かい凹凸が確認でき、その滑りにくさの理由が分かります。
遠赤外線積分放射率94.3%と高い数値を示しており、浴槽や岩盤浴の素材としてもご利用いただけます。濡れても滑りにくい特徴も含め、福光石は浴槽や岩盤浴プレートに非常に適している素材と言えます。
コースター・花器台等の卓上小物や、デスクの上の書類や書道半紙の押えに使うペーパーウェイトとしても、滑らずしっかり固定できるため人気があります。
FAQ
表面仕上げは、目の細かな砥石を使って、平面に仕上げる水磨き仕上げを行いますが、温か みのある肌触りの良い濡れても滑らない表面となります。 水磨きの場合は、掃き掃除もしやすいですが、ポーチ等でどうしてもざらついた仕上げを好まれる場合は、ビシャン仕上げ(1~2mm程度の凸凹)もお薦めです。
※主な表面仕上げは、用途に応じて、切削、水磨き、ビシャン、小叩き、平ノミ、槍ノミ、割肌、コブ、切目、チェーン刃等を選択できます。